この大会で痛感したことがあります。
100kmは1人では歩けない。 一緒に歩く人がいるから私も歩けるんだと。 身体より心が折れることが一番怖いのです。
普通のウォーキング大会のように30kmとか40kmなら「勢い」で歩けます。 しかし100kmとなると「勢い」だけでは無理なんです。 夜中に土砂降りの雨の中、全く知らない土地を歩くというのは心が折れます。 折れそうになった心を支えてくれるのが一緒に歩いている人たちです。
今回の第4チェックポイントから第5チェックポイントの20kmは景色の記憶がありません。 当たり前です。夜ですから景色なんか見えません。 景色の見えない道を歩くというのは疲れます。 自分がどの程度のスピードで歩いているのかもわかりません。 そんな中で一緒に歩いていた3人のベテランは「これで時速5kmだから休憩をとっても朝8時にはゴールできる」と励ましてくれました。 そんな一言を聞くと俄然元気が出るのです。 尾張一宮駅を22時55分に通過しました。 リタイヤしようかとも思いましたが3人組に付いて通過してしまいました。
第5チェックポイントを過ぎ足にマメができ痛くて足が動かなくなってもあと30kmくらいならマメの痛みに耐えられそうだと思いはじめました。 40kmのコースで残り30kmと100kmのコースで残り30kmは全く違うのです。 もう70%も歩いたんだと思うと30kmがたいしたことないと思えるようになるのです。
第6チェックポイント到着が午前2時前。 疲れ果てて足も痛くて・・・でも残り26kmなら何とかなるだろうと考えていました。 でもここで役員からここでリタイヤすれば3時にバスが来るから勝川まで送ってくれると言われました。 心がグラグラします。 必死で邪念を振り払い出発。 1kmくらいは足が痛いのですがだんだん痛みに慣れて来ます。 しばらく歩くとだんだん見慣れた風景が出て来ました。 名古屋市内に入るとホッとしました。 ここで倒れても何とかなるという変な安心感が出て来ました。 浅間町の地下鉄の駅ではここで待ってて始発に乗れば家まで30分で帰れる・・・なんて。
ここから先は「勢い」以外の何者でもありません。 白川公園を抜け大須を超えチェックポイントのアスナル金山を左手に見て熱田神宮方面へ。 旗屋町を左に曲がり大津通りに出て金山へ。 最後のチェックポイントのアスナル金山には5時42分着。 ここでちょっと横になったら1時間も寝てしまいました。 自分でも信じられませんでした。時計を見てびっくり。
ここからまだ14kmあります。 このまま地下鉄で帰って美味しいビールを・・・なんて誘惑が頭をよぎります。 ここからは確実に時間内にゴールできる確信がありましたのでのんびり歩きました。 足が痛くてよろよろ歩いているとやはりよろよろ歩いている若者と会いました。 彼は金山の近所に住んでいてやはり足が痛くてもう帰ろうかと思っているとのことでした。 足の痛い者同士でゆっくり歩くことにしました。 そして25時間01分でゴール。嬉しさよりもホッとした安心感の方がはるかに大きかった。 ファミマでビールを買い一人で自分に乾杯!!
今回は写真がほとんどありません。 カメラを持っていったのですが写真を撮る余裕がありませんでした。
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Date: 2013/07/15(月)
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蛙
2013/07/17/11:52:04
No.73
息子が、今度の金曜日の夜中、ゼミ主催の、大学から、岩津天満宮まで、夜通し歩くというわけのわからないイベに参加するそうです。 どのくらいの距離があるのかわかりませんが、息子はその距離を歩いたことがないと思います。 大丈夫かなぁ〜 仲間がいるから大丈夫ですよね〜。 よかったら、こっそり参加してみてください(ジョーダンです)
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管理人
2013/07/18/00:18:21
No.74
大学から岩津天満宮って30km以上あるのかな? まあ6時間くらいあれば完歩できると思いますよ。 でも夜中は景色もわからないし昼間のほうが楽しいと思いますよ。
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